21年間、学校という場所で
人を見てきた。
宮﨑知沙さんは、約21年間、高校の美術教員として教育の現場に立ってきた。
美術や工芸を教えるだけではない。
毎日出会う生徒たち。その家族。一緒に働く教職員。
4,200人を超える人たちとの個別対応を重ねるなかで、宮﨑さんが見続けてきたものがある。
同じ教室に座っていても、
同じものを見ている人は一人もいない。
得意なことも違う。
苦手なことも違う。
心地よい場所も違う。
教育とは、同じ形に整えることではなく、その人の中にすでにあるものを見つけることなのではないか。
そんな問いが、現在の活動へとつながっていった。
「ごきげん」は、気分の話ではない。
自分のごきげんは、
自分でつくる。
宮﨑さんが教育現場で多くの人と向き合う中から育ててきた考え方が「ごきげん理論」。
単純に明るく振る舞うことでも、嫌なことを我慢することでもない。
自分はいま何を感じているのか。
何が好きなのか。
何が苦しいのか。
どちらを選びたいのか。
そうした自分自身の感覚を知り、自分の軸から選択していく。その積み重ねによって、自分と人との関係を整えていく。
「ごきげん」は、自分自身を知るための小さな技術でもある。
ごきげんの地図
※ 右の循環図は、宮﨑知沙さん本人の公式理論として断定するものではありません。公開情報から読み取った考え方を、ページ制作にあたり編集部が概念整理として視覚化したものです。左の「Happy Map」は本人提供のイラストです。
学校から、地域へ。
2025年3月。
21年間続けてきた教員生活を終え、宮﨑さんは新しい場所へ歩き始める。
それが、「テラ小屋 えん」。
学校の外にも、学べる場所はつくれる。
年齢が違ってもいい。
学校に行っていても、行っていなくてもいい。
先生と生徒という関係だけでなく、大人も子どもも、それぞれの「得意」を持ち寄る。
誰かの得意が、別の誰かの助けになる。そこからまた新しい関係が生まれる。
そんな循環する学びの場を目指している。
「競争」から「横並び」へ。
ではなく、
テラ小屋 えん
「テラ小屋 えん」は、一人ひとりの個性や才能を尊重し、子どもと大人がそれぞれの得意を持ち寄る学びの場。
学校という制度だけでは拾いきれないもの。
言葉にならない得意。
ちょっと変わった興味。
まだ本人さえ気づいていない才能。
そうしたものが安心して外へ出てこられる場所を目指している。
- 個性
- 得意
- 自己表現
- 地域
- 学び
- つながり
- 循環
- ごきげん
学校でも、家でもない、
第三の居場所。
いま、テラ小屋 えん の活動として見えてきたのは、「第三の居場所」づくりだと宮﨑さんは言う。
学校は、一人ひとりの個性を見る場所ではない。
だからこそ学校の外に、個性を見ながら、子どもたちが自由にのびのびと関わり合える場所をつくる。
いま多くの親が抱えている悩みのひとつが、子どものスクリーン依存。ゲームやAIに思考を持っていかれて、
いま、自分は何を感じているのか。
どうしていきたいのか。
そこがわからなくなっている子が多い、と宮﨑さんは感じている。
だから、画面の外の、リアルな場で。
放課後の子どもを預かりながら、一人ひとりの個性を観察し、「ごきげん」なマインドを手渡していく。
放課後を学童で過ごす家庭は多い。ただ学童は、安全を守るための管理が中心になりやすく、自由度は高くない。テラ小屋 えん が向き合いたいのは、子どもの感性を育てることに関心の高い家庭だ。
そしてこの場が育てば、その先は、学校に行きづらい子どもたちの支援へもつながっていく。
4,200の出会いから生まれたもの
教育現場で向き合ってきた、生徒・保護者・教職員などとの個別対応。
教育現場で過ごした時間。
学校教育から、新しい学びの場へ。
ラジオ・メディア
ママそら高知のスマイルラジオ
- ごきげんさんの作り方
- 子育て
- テラ小屋 えん
- 教育
- 人とのつながり
※ radiko での聴取は配信期間・地域の条件によります。
宮﨑知沙という人
宮﨑知沙さんの活動を追っていくと、「美術教師」「寺子屋」「ごきげん」という一見別々に見える言葉が、一本の線につながっていく。
それは、「その人の中にすでにあるものを見る」という姿勢だ。
描き方を教える前に、その人が何を見ているのかを見る。
学校へ行かせる前に、その子が何を感じているのかを見る。
誰かを変えようとする前に、自分自身の状態を見る。
21年間の教育経験から生まれたものは、新しい教育方法というより、人との向き合い方なのかもしれない。
※ この項は、公開情報と本人提供資料をもとにした編集部の人物紹介です。
PROFILE
- テラ小屋 えん 代表
- ごきげんナビゲーター
- 元高校美術教員
高知県を拠点に活動。
高校美術・工芸の教員免許を持ち、約21年間教育現場に携わる。4,200人以上の生徒・保護者・教職員との個別対応経験などから、自分自身をごきげんに整える考え方を育てる。
2025年3月に教員を退職。現在は「テラ小屋 えん」を主宰し、子どもと大人それぞれの得意が循環する地域の学び場づくりに取り組んでいる。
放課後の子どもを預かりながら個性を観察し、「ごきげん」なマインドを手渡す「第三の居場所」づくりを進めており、その先に、学校に行きづらい子どもたちの支援を見据えている。
ぽんちゃん(宮﨑知沙)について
- 名前
- 宮﨑 知沙(みやざき ちさ)。ゆらぎの手やラジオでの呼び名は「ぽんちゃん」
- 肩書き
- テラ小屋 えん 代表/ごきげんナビゲーター/元高校美術教員
- 活動
- 高知県で、子どもと大人それぞれの「得意」が循環する地域の学び場「テラ小屋 えん」を主宰。放課後の子どもを預かりながら個性を観察し、「ごきげん」なマインドを手渡す第三の居場所づくり
- 経歴
- 高校美術・工芸の教員として約21年。4,200人以上の生徒・保護者・教職員との個別対応を経て、2025年3月に退職。FM高知「ママそら高知のスマイルラジオ」出演(2026年4月)
- 専門・考え方
- 「ごきげん理論」──自分がいま何を感じ、何を選びたいかを知り、自分の軸から選ぶ。競争ではなく横並びで、持ち寄り、循環する学び
- ゆらぎの手での役割
- ゆらぎの手のメンバー。対話ジャーナル、ごきげんさんラジオの主役(第1回・2026年9月8日収録)
- リンク
- Instagram @terrakoyaen(テラ小屋 えん)